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「恋のゴンドラ」東野圭吾の書評・あらすじ・感想

書評

「恋のゴンドラ」は、冬のゲレンデを舞台に、恋人同士がくっついたり離れたり。恋に奥手な人もいれば、百戦錬磨の人もいる。スノーボードと友情と恋愛が織りなす軽いタッチのラブコメディー。

東野圭吾さんの紹介

受賞作品
「放課後」第31回江戸川乱歩賞(デビュー作)
「秘密」第52回日本推理作家協会賞
「容疑者Xの献身」第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞
「流星の絆」第43回新風賞
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」第7回中央公論文芸賞
「夢幻花」第26回柴田錬三郎賞
「祈りの幕が下りる時」第48回吉川英治文学賞

2014年からは、直木賞の選考委員を務めておられます。

東野圭吾さんは、年に30回もスノーボードを滑りに行くくらいスノボーフリーク。

ゲレンデをテーマとした作品

長編サスペンス小説「白銀ジャック」は、2014年にテレビドラマ化されています。

長編サスペンス小説「疾風ロンド」は、2016年に映画化されています。

これはシリーズ作品となっていて、

「白銀ジャック」
「疾風ロンド」
「雪煙チェイス」

と続き、シリーズ作品の中に出てくる「根津 昇平(スキー場のパトロール隊員。元スノーボードクロスの選手」)がチョイ役で、「恋のゴンドラ」に登場します。

↓東野圭吾さんの本

文庫特別編「ニアミス」収録

「恋のゴンドラ」を読もうと思ったきっかけ

2016年出版なのに、今ごろ話題になっているので、何故話題になっているのか、と思い、読みたくなった。

文庫化で話題になっていた。

何故文庫本が売れているかというと…
文庫特別編「ニアミス」という作品が収録されているから。

「恋のゴンドラ」のあらすじ

ゴンドラ
リフト
プロポーズ大作戦
ゲレコン
スキー一家
プロポーズ大作戦 リベンジ
ゴンドラ リプレイ

人物相関図

恋人同士

広太…都内のリフォーム会社勤務。
橋本美雪…広太と同棲・婚約中。

水城直也…都内のホテル宴会部勤務。浮気癖あり。
木元秋菜…    〃  水城と交際2か月。

新婚夫婦

月村春紀…都内ホテルの宿泊部勤務
土屋麻穂…  〃

カップルになるか?

日田栄介…都内ホテルの料飲部勤務。
火野桃実…デパート化粧品売り場勤務。

登場人物

ゴンドラ

広太、火野桃実、橋本美雪、エリカ、チハル、ユミ。

※ エリカとチハルとユミは美雪の大学時代のサークル仲間。橋本美雪は火野桃実と同級生。

リフト

日田栄介、月村春紀、水城直也、木元秋菜、土屋麻穂。

※ 日田栄介、水城直也、月村春紀、土屋麻穂、木元秋菜、橋本美雪は同じ都内ホテル勤務。

プロポーズ大作戦

橋本美雪、日田栄介、水城直也、木元秋菜、月村春紀、土屋麻穂、広太、根津。

※ 美雪は、日田と同じ都内ホテルの料飲部勤務。

ゲレコン

火野桃実、山本弥生、日田栄介、水城直也、橋本美雪。

※ 山本弥生は、桃実の同僚。日田栄介と水城直也が火野桃実と山本弥生と出会ったのはゲレンデ・コンパ(通称ゲレコン)。

スキー一家

土屋徹朗、土屋小百合、月村春紀、土屋麻穂、根津。

※ 徹朗と小百合は麻穂の両親。根津は、スキー場のパトロール隊員。

プロポーズ大作戦 リベンジ

日田栄介、水城直也、火野桃実、山本弥生、月村春紀、土屋麻穂、木元秋菜、根津。

ゴンドラ リプレイ

火野桃実、山本弥生、日田栄介、水城直也、月村春紀、土屋麻穂、木元秋菜、橋本美雪、広太。

あらすじ

広太は恋人に内緒で、合コンで知り合った桃実と、スノボー温泉旅行に出かけた。

ところが、ゴンドラの中で、同棲中の美雪となぜか遭遇してしまう。広太は、ゴーグルとフェイスマスクでバレないかと思いきや、なんと、美雪と桃実は同級生。(ゴンドラ)

水城は日田から「橋本さんにプロポーズしたい」との相談を受ける。一緒にその演出を考えて欲しいと。水城は日田にようやく訪れた春を応援してやりたい。相談の結果、里沢温泉スキー場へ仲間も誘ってカップル3組合計6人で行くことになった。

最初は水城が考えた計画通りに進むのだが、橋本さんが突然いなくなり…(プロポーズ大作戦)

「恋のゴンドラ」の感想

長編サスペンス小説「白銀ジャック」の根津 昇平が、チョイ役でこの本に参加しているので、クロスオーバー作品です。

その他に、この本自体が、7つの短編小説それぞれ主人公や舞台背景を変えてクロスオーバーしていると解釈できます。でも、ストーリーは最初から順番に読まないと話の内容が理解できないようになっています。

これから恋愛や結婚をしたいと考えている人に、男性にも、女性にも、学べる箇所がいっぱいあると思いました。

広太と水城直哉は、浮気性な男性です。

広太は結婚を迫る美雪に、結婚を承諾しつつもマリッジブルーになり、他の女性と過ごすことで、鬱々とした気持ちを紛らわそうとします。

広太は子供欲しくないし結婚したくない。でも美雪が好きなので別れたくない。いつまでも結婚せずに同棲を続けたいというのが本音。

男性を追いかけたら男性は逃げますね。男性が逃げたくなる気持ちがとてもよく表現されてますよね。

水城は、そうじゃなくて、根っからの女好き。

秋菜と付き合って2か月ですが、飽きたら別れるつもりでいます。相手から愛想つかしてくれても構わないとさえ思っています。

水城にとっての恋愛はゲーム。駆け引きがが楽しいし、女の子に心底興味があって、相手の女の子との距離を縮める一つ一つの過程を楽しんでいます。

この二人は、結婚願望のある女性には不向きな男性だなと思いました。

日田は、仕事も出来るし、性格も悪くないけれど、女性からは「いい人ね」で終わってしまうタイプ。

「やれやれ、日田のやつ、相変わらず世話が焼けるよ。空気、読まないし」
「またアメフトの話をしてたね」
「相手が興味を持ってるかどうかなんて、見ればわかるだろうが。」

水城と弥生が、日田と桃実をくっつけようとしている会話。桃実があまり気乗りがしない理由が何となくこれでわかりますよね?

「ところでおまえ、桃実ちゃんのブーツを選んでやったのか?」

日田と水城、弥生と桃実の4人でもんじゃ焼きデートをしたときに、桃実が「ブーツのつま先が痛い」と言ったのをすかさず、日田に、ブーツを選んでやれと桃実の前で、日田に水城が言ったのですが。

「ブーツ?何の話?」

すっかり忘れている日田。好きならば、桃実にもっと興味持たなくてはダメだよー。(^_^;)

水城は、演出がうまいです。相手の女の子を喜ばせるのが得意だし、目的は下心で不純だけれど、彼から学ぶものは多いと思いました。

日田が美雪にプロポーズするときも、桃実にプロポーズするときも、どちらの時も、水城が演出を考えてました。スイートルームとか薔薇の花束とかストーリーを。そういうことが好きなんでしょうね。

恋愛は、非日常を演出するのがうまい人はモテますよね。

と、ここまで水城のことを褒めましたけれど。

「そりゃ、ご機嫌取りは上手いよ。何しろ、口から先に生まれたような男だからね。目的を果たすためなら、心にもないことでも平気でいえちゃうわけ。だから信用はできないよ。あたし、結婚しても、あの男のことは信用しないつもりなんだ」

秋菜のセリフ。水城のことを言っているんですが。そんな結婚で幸せになれるのか?

と思ってしまう私。(・へ・)

水城は、恋愛するには楽しい相手だけれど、結婚には向かないという。

なかなか思うようにはいかず、難しいですね。

 

恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)

 

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はづき

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