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最速で絵が上手くなる!アニメ私塾流「最高の絵と人生の描き方」室井康雄の書評・要約・感想

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「最高の絵と人生の描き方」は、スタジオジブリの元アニメーターである室井康雄さんが書いた本です。19歳から約20年間の絵描き人生を元に、これから絵を描きたい人、絵を仕事にしたい人に向けた絵の描き方の指南書です。

 

 

室井康雄さんの紹介

大学卒業後スタジオジブリに入社。同社を退社後、アニメーターとして「ゲド戦記」「NARUTO」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「電脳コイル」「ドラえもん のび太の人魚大海戦」「借りぐらしのアリエッティ」など多数の作品に参加する。

現在は、「アニメ私塾」を運営されています。

 

↓室井康雄さんの本

 

室井康雄さんが本を書いた理由

絵がうまく描けるかどうかは才能やセンスだけで決まるものではありません。マネすれば身につきます。画力は技術なのです。絵に関して多くの人がもっている誤解を取り払うことも本書のねらいのひとつです。 

~はじめにより

きちんと基礎を習得して技術を身につければ、誰でもある程度までは絵の上達が見込めます。そこから先は「うまくなりたい」という自分の意志にかかっています。

 

「最高の絵と人生の描き方」の要約

はじめに
1章 描くことを好きになる
2章 もっとうまくなろう
3章 模写・デッサン
4章 さまざまな描き方と成長法
5章 プロとして絵を描く
6章 描き方を生き方に活かす

巻末には著者へのロングインタビューが掲載されています。

 

第1章 描くことを好きになる

初心者はまず、楽しく描きたい絵を描こう。自分の原点となるような絵を持とう。どんな絵を描きたいのか?なぜ好きか?などを常に自問自答しよう。「絵が好き」という原点を深堀りした内容となっています。絵を描く生活習慣や、描くための自分づくりなど。

 

第2章 もっとうまくなろう

初心者がまず最初に何をすべきなのかが書かれています。守・破・離についてや、絵の戦略的な見せ方(表現の仕方)、絵が上達するための3つの要素、うまくなる練習の仕方など。

 

第3章 模写・デッサン

模写の詳しいやり方、デッサンのやり方、自描きなど。最終的に何も見ないで絵を描くために必要なすべてのこと。

 

第4章 さまざまな描き方と成長法

技術レベルに応じた練習の仕方、早く描くための練習の仕方など。少し専門用語が増えます。実践的な内容。

 

第5章 プロとして絵を描く

プロになるために必要な心構えやプロになる手順、プロになるために必要な能力について。

 

第6章 描き方を生き方に活かす

絵以外にも人生に応用できるマインドが書かれています。

 

発売前からベストセラーであるこの本は、漫画やアニメの絵がうまくなりたい人向けに書かれています。レベル的には初心者~中級者向けだと思います。

 

この本には、何か新しいことを習得したい時に必要な「原則原理」が書かれていますので、アニメーターだけではなく、絵を描く人全般に役立つ内容となっています。

 

「最高の絵と人生の描き方」の構成

見開き左右1ページから構成されており、内容も1ページで完結します。左側のページに添削指導の絵が描かれていて、右側のページにはエッセイ形式で話が書かれています。

 

左の添削ページは上下に分かれていて、上の部分には生徒さんの絵が配置され、下の部分には室井康雄さんの添削指導の絵が描かれています。

 

添削画は全部で80点あり、ほぼアニメで人物像の下書き絵です。手や足などのパーツ絵もあります。人物画は風景があるものとないものとあります。

 

絵を描く前に

絵の良し悪しの80%は技術で決まります。みなさんが必要と考えがちな才能=感性が左右するのは、残りの10~20%程度です。28ページ

 

絵はとにかく技術です。そこには歴史、文法、作法、傾向があります。それにいち早く気づいた人が、楽しく描けるようになります。34ページ

 

基礎知識や基本的な技術の習得が大切だということを強調されていました。実際に室井康雄さんも、数年にわたるデッサン修行の後、画力が上がった経験を本書で語られています。

手が人体の形を覚えていてスラスラと描けるような瞬間を、デッサンをはじめてから2~3年後に感じました。もしもあのときデッサン練習をしていなかったら、フリーで仕事はできなかったかもしれません。124ページ

 

絵を始めるための基礎知識

模写

模写とは、アニメキャラクターやイラストなどを忠実に真似して絵を描くことを指します。自分が目標とする師匠の絵を真似して丁寧に描きます。

 

例)ピカチュウを描く

 

お勧めのネタ元(アニメ系の場合)

キャラ表、原画集、版権イラストなど誰が描いたかが明確な記名性のある絵

 

デッサン

デッサンとは、現実の世界に存在する対象物を正確にとらえて絵を描きます。模写が既に完成された絵を描きうつすことであるのに対し、デッサンは、実物を眼で見えたままに忠実に描きうつすことを言います。

 

例)人間や犬、猫など現実世界に生きている生物や、車、家などの物質、空などの背景を見えたままに描く。

 

お勧めのネタ元

ポーズカタログ、写真、自撮りのポーズ集

 

自描き

模写やデッサンとは違い、対象物を何も見ずにアドリブで絵を描きます。

 

例)落書きなど

 

絵を描く初心者がまずやること

まずは模写から始める。将来描けるようになりたい絵を見て、模写する。初心者は1枚を丁寧に描く。正しく見て正しく描くことを心掛ける。

型とは人に伝えやすいパターンのこと。まずは模写により、先人がつくり上げてきた「他人に伝わりやすい見やすい型」を覚えます。

実物デッサンでは、「人が共通してわかる型」を覚えます。

無数の型を覚えてはじめて描きたいイメージのベースができ、そこに表現したいものをのせていく。「型」こそが基礎画力です。

 

自分の能力の80%までは模写で引き出せる

模写をたくさんやって、うまい人のうまい形や記号を吸収します。さらに同じ絵柄で違うポーズなどアレンジを加えれば、かなりのレベルまで到達できます。デッサン、パース、骨格なども勉強したほうがよいのではと、心配になる人も多いでしょう。

それらは模写を散々して記号を吸収し尽くし、もっとうまくなりたい人向け。模写以外の練習は、さらに高みを目指したい人が弱点補強で行うとよいでしょう。

模写だけでも周囲無双レベルまで上達できます。94ページ

立つ、座る、歩く、走るなどの人間の動作にはそれらしい「型(記号) 」があって、その「型(記号)」をまず習得することが大切。

 

うまい形を見て、正確にたくさん模写した分だけ、自分の描ける形が増えていく。

 

ファミレスの紙ナプキンにサッと描いて友達に見せられる、ワンパターンだけど必勝の絵を極めよう16ページ

これだけは自信があるという「自分の中の鉄板の絵」をまず一つ持つ。沢山模写をこなす中で、「鉄板の絵」をどんどん増やしていく。

  

「最高の絵と人生の描き方」の感想

回り道せずに最短で絵がうまくなるための具体的な手順やテクニック、論理的な思考法が書かれています。

 

著者は理工学部の数学科で数学の教員免許を取得していることもあって、話の内容はロジカルで無駄がないです。

 

絵がうまくなるには、質のいい練習を一定期間続ける必要がある。
模写 → デッサン → 自描き → 模写 … の順序で繰り返す。

 

初心者は、模写 → 自描き → 模写 … の順序で繰り返す。
よく観察し、正確に描くことを意識する。楽しく描く習慣をつくる。

 

模写をする際には、なにも見ないで描いたときの手癖やあいまいだった部分を思い出しながら、落書きをする際には、以前模写した絵描きが描いているようなイメージをもって描く 114ページ

 自描きした絵を見て、自分の弱点を知り、弱点を克服する目的で模写する。自描きするときは、以前模写したお手本を、頭の中で思い浮かべながら描きます。

 

模写で、絵の「型」を習得し、絵を見て分からない部分(実物の構造)を、実物を見て確認します、自描きをすることで、「型や実物の構造」を自分が実際に習得できているかどうかが分かります。

 紙の上の理屈だけではわからないときは実物を観察し、撮影します。このスタンスは、あらゆる「描けないもの」に遭遇したときの、基本的な解決方法です。141ページ

  

模写 → デッサン → 自描き → 模写 … この繰り返しは、絵に限らず仕事や習い事などすべての新しいことを習得する上で大切なスキル(PDCAを回す)ですね。

 

私は、これから絵を学びたいと考えていて、この本を読んだおかげで、今の自分が何から始めるべきなのかが明確に分かりました。

 

本に掲載されている添削指導の絵ですが、室井康雄さんの描いた絵が、生徒さんの描いた絵を正確に模写していてスゴイなと思いました。同一人物が描いたのかと思うくらい、そっくりに描けています。

 

模写の重要さを説く室井康雄さんの説得力が絵で確認できました。

 

描きはじめの当初から一貫して意識していたのは、絵柄や雰囲気をワンパターンにしないことです。毎回別な人が描いたと思わせることを目標に、さまざまな絵柄やスタンスに挑戦しました。160ページ

これが私にとっては意外に思えました。というのも、絵の上達というのは自分の才能や個性を発揮しなくてはいけないと私は思い込んでいたからです。

 

絵に自分の癖を投影するよりも、どんな絵でも自在に描ける方が大切なのだということがこの本を読んで分かりました。

 

室井康雄さんの描いた添削指導の絵はまるで、生徒さんが乗り移ったように、絵柄がどれも違う、別人が描いたような絵になっています。

 

一人の人が描いた絵が、こんなに画風が違うものを、一度に沢山みた経験が私には今までなかったので、これは自分の思い込みを壊す、いいきっかけになりました。

 

アニメーターや漫画家だから、このようにいろんな画風のものが描けるようにならなくてはならないというのがあります。プロのアニメーターは、アニメ作者の作風や、時代の流行に自分の絵柄を合わせなくてはならないですからね。

 

アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方 添削解説80点付き

 

 

 

 

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コメント

  1. gol_g より:

    こんにちは😊
    コメントありがとうございますm(_ _)m
    ゴルフは緑の中で無邪気に、でも本人は真剣に遊べる楽しい、ちょっと贅沢な大人の遊びですね😅
    沢山本を読まれるだけあって、文章が素敵です。
    私の幼稚な表現力がお恥ずかしいです💦

  2. Marietan より:

    せばすちゃんさま
    コメントありがとうございます。
    いえいえ、文章を書くのは自信がないですが、褒めていただいてとても嬉しいです。
    ゴルフ一度やってみたいです。
    パターゴルフしかやったことありません。

  3. gol_g より:

    マリィさん、こんにちは😊
    いえいえ、文章がお上手な方には本当に憧れます✨
    ゴルフ、ぜひやってみてください。
    だいたいの方はハマります⛳

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