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「いちばんやさしいRPAの教本」進藤圭の書評・要約・感想

書評

「いちばんやさしいRPAの教本」では、RPAの概要から導入に至るまでのプロセス、導入後の運用、実際にRPAで成功した企業の、導入例などが紹介されています。RPA導入を検討されている企業に向けての指南書です。

進藤圭さんの紹介

ディップ株式会社の管理職。「聖地巡礼マップ」「AINOW」「StartUp Times」など複数のメディアの責任者。進藤さん自身、2008年頃から、RPAの実践に取り組み、数々の成功や失敗経験があります。

↓進藤圭さんの本(2018年10月11日初版発行)

いちばんやさしいRPAの教本 人気講師が教える現場のための業務自動化ノウハウ (「いちばんやさしい教本」シリーズ)

↓RPAについて情報を集めたいときは

AINOW(進藤圭さんのサイト)

RPA BANK

「いちばんやさしいRPAの教本」を読もうと思ったきっかけ

事務職の次世代スキル「RPA」って何かな?と思ったので、読んでRPAの全体像が知りたかった。RPAオペレーターという仕事があると聞いたので、出来ればスキルを習得したいと思った。

「いちばんやさしいRPAの教本」の要約

1.RPAの全体像を眺めてみよう
2.RPAでできることを知ろう
3.RPAで成果を出すための時前準備
4.実際にRPAを使ってみよう
5.RPAの導入計画を立てよう
6.RPA稼働までの流れを知ろう
7.RPA運用のポイントを知る
8.成功事例に学ぶRPAの効果

RPAとは何か?

RPAとは(Robotic Process Automation)の略です。

人間が行うマウスやキーボードなどのパソコン入力作業を、ロボットに代行してもらい、業務の自動化や効率化を図ります。

RPAの実態は「コンピューター上で動くソフトウェア」です。難しいプログラミング言語も必要なく、難易度はエクセルのマクロ程度です。

現段階でのRPAの能力

現段階のRPAは、CLASS 1 がほとんどですが、CLASS 2 も製品化されつつあります。

CLASS 1 定型業務(マニュアル化された業務)の自動化
CLASS 2 機械学習などAI技術を用いた分析
CLASS 3 プロセスから意思決定までを行う

RPAの特徴

複数の業務を、複数のソフトウェアを横断して自動化できます。「単純だけど、面倒な作業」が得意です。しかし、定型化・ルール化された業務しか行えません。

RPAの目的

RPAはシステムの効率化を図るものなので、通常は、部門や会社全体という単位で導入を検討します。

RPAとAIの違い

RPAは、指示した通りにしか動きません。例えば、間違ったことを教えたら、間違ったまま処理を実行します。

AIは、膨大なデータの中から、人間には分からないルールを見つけ出し、結果を導きます。現段階のAIの能力は「予測と分類」に特化しています。

RPAとAIの今後

AIは、データ量が少ないと本来の能力を発揮できない。AIが得意な「予測と分類」に該当する業務の場合、将来AI導入を見据えてRPAを導入し、データを蓄積する。

RPAが得意とする業務の例

・督促メールの配信
・見積作成
・売掛・入金入力
・給与台帳作成
・受注処理
・問い合わせ対応
など多岐にわたる

RPAが苦手とする業務の例

・止まると困る…トラブルで停止することがある
・例外処理が多い…例外処理ができない(ルール化する必要がある)
・スマホを使う…機種によって画面の大きさが違い対応できない
・ルールが多い…ルール同士がぶつかって処理できない

RPAの設置(インストール)方法

・オンプレミス型(自社サーバー)
・オンプレミス型のクラウド型
・クラウド型
・デスクトップ型

※ インストール方法は、会社のニーズによって何が最適かが変わるので、本格的に導入する前に、書籍やネットなどで情報を集めた方がいいです。

RPAの提供元

RPAは小売りではなく、専門業者に依頼する形で導入します。商品を販売して終了ではなく、年間契約です。

・RPAベンダー
・RPA代理店
・システム開発会社(SIer)
・ITコンサルタント

代表的なRPAベンダー

BizRobo!(オンプレミス型)RPAテクノロジーズ
Automation Anywhere(オンプレミス型)日立ソリューションズ
WorkFusion(オンプレミス型)NEC
Blue Prism(オンプレミス型)Blue Prism株式会社
RoboticCrowd(クラウド型)Tutorial株式会社
BizteX cobit(クラウド型)BizteX株式会社
WinActor(デスクトップ型)NTTグループ
UiPath(デスクトップ型)UiPath株式会社

※ Macの場合、オンプレミスとデスクトップは対応していな場合が多い。

野良RPAの懸念

RPAは、個別のパソコンに導入することが可能なので、担当者ごとにRPAでタスクを自動化することが出来るが、担当者が変わり、業務も変更になったときに、前任者が放置したRPAが、社内の誰も知らないうちに勝手にメールを送信したり、不正に情報にアクセスしたりという「野良RPA」が発生する可能性がある。

野良RPAを防ぐためのシステム

Blue Prism(オンプレミス型)
RoboticCrowd(クラウド型)
WinDirector(デスクトップ型)

一部の従業員に業務が集中する恐れ

デスクトップ型のRPAの場合、部署ごと、担当者ごとに自動化を行うのですが、担当部署でトラブルが起こったときに、トラブル解決の窓口であるシステム部の仕事が逆に増えてしまう懸念があります。

無料で使えるRPA

BizteX cobit…クラウド型。1週間の無料体験。
RoboticCrowd…クラウド型。1週間の無料体験。

無料RPAを使う目的

本格的なRPA導入の前に事前にテスト導入してみて、業務自動化が可能かどうか検討する。

※ 「いちばんやさしいRPAの教本」には、BizteX cobitの使い方が載っています。

RPAオペレーターについて

テンプスタッフやパソナなどの派遣会社から派遣される形で、RPAオペレーターとしての仕事があるようです。在宅勤務も可能という話もありますが、実際に在宅で仕事を受注されている人がいるのかどうかは、この本からは分かりませんでした。

テンプスタッフ RPAアソシエイツ研修

パソナ RPAエキスパート育成講座

「いちばんやさしいRPAの教本」の感想

RPAは、担当者個人が単体で導入できるものではなく、会社全体で導入するべきものだということが理解できた。

会社全体の業務自動化・効率化を成功させるためには、小さく始めることが必要。時前準備が重要。まずは、無料版RPAで自分の業務を自動化し、周囲の人の業務も自動化してみて、効率化が望めそうなら、業務計画を立てて本格導入を検討する。

「いちばんやさしいRPAの教本」のChapter3~6までがRPA導入までのプロセスで、Chapter7が運用となっています。それだけ、導入前の下準備に時間と労力がかかるという意味です。RPAの導入は、個人の思いつきで成功できるような、簡単なことではないです。

一口に業務自動化と言っても、そこに至るまでの工程がすごく大変なのと、お金がすごくかかること、社員個人とか、自社だけでは行えないという意味では、実現にはハードルが高いと思いました。

RPAの市場規模は、2017年度は、183億4,500万円、2018年度は、444億円、2019年度は、772億円と急拡大を遂げています。

RPAオペレーターの仕事に関しては、この本では触れられていませんでした。でも、RPAについての概要はよく分かりました。

いちばんやさしいRPAの教本 人気講師が教える現場のための業務自動化ノウハウ (「いちばんやさしい教本」シリーズ)

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はづき

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