マリィのハッピー読書手帖

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「プーと大人になった僕(原作)」エリザベス・ルドニックの書評・あらすじ・感想

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ロンドンで仕事に忙殺される毎日を過ごしているクリストファー・ロビンのもとに、ぬいぐるみのプーがひょっこり現れます。「プーと大人になった僕」は、プーの難題を解決するために百エーカーの森へ向かいます。そこには…?

 

 

エリザベス・ルドニックさんの紹介

エリザベス・ルドニックさんの詳しい情報を調べてみましたが、分かりませんでした。ディズニー作品のライターさんのようです。
 

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「プーと大人になった僕」を読もうと思ったきっかけ

ディズニー映画「プーと大人になった僕」が評判が良い様子なので、原作を読みたくなった。

 

「プーと大人になった僕」のあらすじ

プロローグ
1 おとなになったクリストファー
2 なやみの多い毎日
3 家族との距離
4 百エーカーの森
5 再会
6 昔のままのプー
7 赤い風船
8 列車の中で
9 田舎の別荘
10 プーを置き去りに?
11 森に異変が……
12 いさかい
13 ズオウのわな
14 なにもしないこと
15 川をながれてくるイーヨー
16 おそろしい声の正体
17 ズオウとのたたかい
18 魔法の丘
19 すれちがい
20 マデリンとの出会い
21 みんなでロンドンへ
22 会議中のできごと
23 家族がふたたびひとつに
24 クリストファーの結論
エピローグ

登場人物

主人公

クリストファー・ロビン…ロンドンのウィンズロウ商事で管理職として働く。仕事で難題を抱えている。

百エーカーの森のぬいぐるみたち

プー…クリストファーが幼いころ一緒に遊んだぬいぐるみの中で最も仲良しでお気に入りだった熊のぬいぐるみ。

ピグレット…プーの親友。とんくり「どんぐりの意味」が大好き。

イーヨー…陰気な声でしゃべる年寄りのロバ。

ラビット…リーダー格のうさぎ。

カンガとルー…カンガルーの母子。

ティガー…本当は小心者。強がりを言うトラ。

オウル…年寄りのフクロウ

クリストファーの家族

イブリン…クリストファーの妻。クリストファーが仕事が忙しいせいで、夫婦関係が冷めてきている。

マデリン…クリストファーの9歳の娘。もうすぐ寄宿学校に入ることになっている。父の感心を惹くために勉強に打ち込む。

ウィンズロウ商事

ジャイルズ・ウィンズロウ…ウィンズロウ社の跡取り息子。遊んでばかりいる。

あらすじ

寄宿学校に入るためにプーとその仲間たちに別れを告げたクリストファー・ロビン。

時は変わり、第二次世界大戦終戦後のロンドン。大人になったクリストファーは、ウィンズロウ商事で管理職として働いていた。クリストファーの所属する旅行かばん部門は、戦争の影響で赤字が続き、リストラや経費削減の決断に迫られ、ストレスの多い毎日を過ごしていました。

 

ハートフィールドにある別荘に家族で行く計画も、クリストファーは仕事のせいで行けなくなった。妻のイブリンや娘のマデリンの心がクリストファーから離れていく。クリストファーの価値観が、イブリンには分からなくなることが多くなった。

 

一方、百エーカーの森でも、問題が起こっていました。ぬいぐるみたちの存在が消え、プーはひとり取り残されます。悩んだプーは、助けを求めてクリストファーのいるロンドンへと向かいます。

 

ロンドンで偶然再会したクリストファーとプー。クリストファーはプーを送り届けようと、百エーカーの森へ向かうのですが…。

 

「プーと大人になった僕」の感想

苦労が多かったクリストファー・ロビン

寄宿学校に入ってから、クリストファー・ロビンは、父親を亡くし、経済的に困窮します。社会に出て働くようになってから、一家の大黒柱として一生懸命働きます。イブリンと出会い、運が上向いてきた矢先、戦争が勃発し、クリストファーは、戦地で多くの戦友を失くします。

その為、クリストファーの心が閉ざされていく様子がとても見ごとに描かれています。

家族とのすれ違い

クリストファー・ロビンは、娘の将来の為に寄宿学校に入れることを決意しましたが、マデリンは行きたくありません。父親に褒められたい一心で一生懸命勉強するマデリンの気持ちを痛いほどわかっている母親のイブリンは、夫に批判的な気持ちを持っています。

 

「ぼくは、あの子の歳で寄宿学校に入った。あそこに行けば、現実世界への心がまえができる。経歴にも役立つ。そうしてやるのが、親としての務めだと思わないか?」

クリストファーはクリストファーなりに家族を愛していて、彼なりの愛情表現なのですが、家族には分かってもらえません。

 

「あなたは、自分の仕事が気に入らないのね」
「なんの話をしたいんだ?」
「わたしは寄宿学校にはかよわなかったけれど、好きなことを仕事にできているわ。」
「でも、きみのしてることなんて、趣味みたいなものじゃないか。」

家族の微妙な関係とか、すれ違う理由とかがとてもリアルに伝わってきて、子供の読む本とは思えない部分もあります。

 

「あなたの笑顔が見たいの。すこしは楽しんで。仕事人間のあなたを好きになったんじゃないのよ。」

「ぼくにあたらないでくれ。もうしわけないと思ってる。」

クリストファーは、頭の固い、面白くない大人になっちゃったんですよね~。(・へ・)クリストファーの気持ちも分からなくはないけれど、私はイブリンの気持ちに共感できます。イブリンの方が好きだな、って思いました。

 

プーの存在

「家。雲。家。草。犬。草。」
「ぼく、ゲームをしてるんだ。”見えたものをいう”ってゲームだよ。」

プーって、独特のマイペース感があって、うまく説明できないんですが、クリストファー・ロビンはだんだんプーのペースに巻き込まれていきます。

 

「やあ、クリストファー・ロビン!」

「ああ、ありがたい。たすけてくれるかい?」
「もちろんさ。」

クリストファー・ロビンが森の中で「ズオウの穴-落とし穴」に落ちた時に、プーが何をしたかというと。

 

一緒に穴の中に落っこちるんですよね~( ˘•ω•˘ )
「きみがここでひとりぼっちに見えたからさ。」と。

分かりますかね?このプーのマイペース感。

 

クリストファー・ロビンは、問題が起こると、頭でどうにかしなくてはいけないと考えて慌てるんですが、プーは独特の雰囲気があって、のんびりしていてどこか無邪気なんです。本当に大切なことって?いったい何だろう?と考えさせてくれます。

 

ストーリー全体としては、小学校3~4年生が読むレベルの内容です。大人には、少し刺激が少なく物足りない印象でした。映画は、小さなお子様がいらっしゃるご家庭にはおすすめです。プーにきっと癒されます。

 

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